【Android】自分のサイトで自作アプリを公開する

はじめに

 Android アプリを作成したものの、「公開したい!でも Google Play Store での審査はめんどくさい!」と思う方もいらっしゃると思います。そんなときは、自分のサイトで自作アプリを公開するのが良いかもしれません。Android Developer 公式 でも、「自前のウェブサイトまたはサーバー(個人や企業のサーバー)からアプリをダウンロードできるようにすることも可能です。」と記載されていますが、情報が少ないので、今回は 自分のサイトで自作アプリを公開する方法についてまとめたいと思います。

全体の流れ

 全体の流れは以下の通りです。

1. Android Studio で APK ファイルを作成する。
2. FTP ソフトなどで、自身が契約しているレンタルサーバーに、APKファイルをアップロードする。
3. アップロードした APK ファイルのリンクをサイト内に貼る。
(WordPress を使用している場合は、「Simple Download Monitor」を使うと、ダウンロード数がカウントできる)

APK ファイルを作成する

 Android Studio を開き、「Build」→「Generate Signed Bundle APK…」を開きます。

図1. APK ファイルの作成①

 AAB ファイルか、APK ファイルを選択するダイアログが開くので、APKファイルを選択します。(ここで、AAB ファイルを作成しても上手く行きません。)

図2. APK ファイルの作成②

 その後、Key store の設定をして(他のサイトで数多く説明されているので割愛します)、release ファイルを選択、「Create」をクリックすると、プロジェクトフォルダの app/release に、app-release.apk という名前の APK ファイルが生成されます。

APKファイルをアップロードする

 WinSCP などの FTP ソフトを使って、作成したAPK ファイルを契約しているレンタルサーバー上にアップロードします。もし WordPress を使っている場合は、wp-content のフォルダの中に保存するのが良いかと思います。
 僕は DrawTrail のサイトの wp-content の中に apps というフォルダを作成して、TrekkingTrail-installer.apk とリネームしたAPKファイルを置きました。(TrekkingTrail はアプリ名)

サイトにアプリのリンクを貼る

 そのままAPKファイルのリンクをサイト内に貼れば(先ほどの例だと、https://drawtrail.net/wp-content/apps/TrekkingTrail-installer.apk のリンクを貼る)、アプリは公開され、ダウンロードできるようになるのですが、ダウンロード数の確認などもしたくなります。その場合は、WordPress ユーザーの場合だと、「Simple Download Monitor」というプラグインを使うと、簡単に管理ができるようになります。
 まず、プラグインをダウンロードして、設定の画面(「Downloads」タブより「Settings」を選択)を開きます。General Options のうち、PHP dispatching にチェックを入れ、変更を保存をクリックします。

図3. Simple Download Monitor の設定①

 Admin Options のうち、Log Unique IP (重複するIPのダウンロードはカウントしない)と Do Not Count Downloads from Bots にチェックを入れ、変更を保存します。

図4. Simple Download Monitor の設定②

 好きなダウンロードボタンの色を選択し、Enable Debug にチェックを入れ、変更を保存します。

図5 Simple Download Monitor の設定③

 これで設定は終わりです。

 続いて、ダウンロードしてもらうAPKファイルのリンクを登録します。「Downloads」タブの「Add New」より、タイトルを入力し、Downloadable File (Visitors will download this item) の URL の欄にAPK ファイルのリンクを記載します(この例の場合だと、https://drawtrail.net/wp-content/apps/TrekkingTrail-installer.apk のリンクを貼る)。その他必要事項を記載の上、公開をクリックします。
 すると、以下のようにページの下部にショートコードが生成されます。生成されたショートコードのうち、Direct Download URL を使えば、公開したアプリのダウンロード数をモニターすることができます。この例の場合は、https://drawtrail.net/?sdm_process_download=1&download_id=2865 です。(もちろん、プラグインで生成されたダウンロードボタンを使うこともできます。)

図6. 生成されたショートコード

デモアプリ

 こんな感じに、当サイトでは上記のように生成したリンクを用いて、GPS ロガーアプリを公開しています。(ソースコード/使い方)下記のボタン、あるいはQRコードよりダウンロードできます。このアプリは Android4.1 から Android13 までに対応しています。
 

 


備考:デモアプリ上で使用しているマップデータは当サイトのサーバーに保存しているため、サーバースペックにより低解像度の地図となっています。高解像度な地図をご所望の方は、Android Studio でアプリを作成して、OpenStreetMap にアクセスしてください。
 機種によってはバッテリー消費を抑える為、アプリが強制停止されることがあります。その場合は、バッテリー設定より、バックグラウンドでの動作を常に許可してください。
 → プライバシーポリシー

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